フリースクールネモでは、会員の子どもたちの人権を守る取り組みの一環として、2021年3月、会員と保護者向けに「いのちと性の講座」を開催しました。そして、自分が生まれてくるまでのことや、心やからだの知識を得て感動する子どもたちの姿を見て、1度きりの講座で終わるのではなく、継続的に学んでいくことが大切と考えました。そこで、講師である助産師・鶴岡利江子さんのご協力を得て、「いのちと性を考える会」を4月から始めています。
毎月1回、鶴岡さんにお越しいただいて、ミニ講座などを開いています。まだ試行錯誤の段階ですが、思春期のからだや心についてざっくばらんに悩みを話し、聞き合う時間にしていけたらと思っています。また、性についての正しい知識や、「嫌なことにはNo!と言っていいんだよ」ということについても、引き続き伝えていきたいです。子どもたちを見守るスタッフの学びを深める時間や、保護者向けの時間も設けています。また、12月には第2回の講座も計画中です。(ネモネット人権委員会)
♪ ご挨拶 ♪
私は、20年前から保護者会・小中学校を中心に「生と性の健康」をお伝えする仕事に携わっています。フリースクールネモには、会員の子ども達の人権を守る取り組みとして「いのちと性の講座」に招かれました。“自分のからだは自分のもの”をテーマに、心やからだの知識を意欲的に学ぼうとする子どもたちの姿から、生きていこうとする強いエネルギーが伝わってきました。その後、継続的に学んでいくことを大切にしたいと思う気持ちが一致し、月に1度の「いのちと性を考える会」が始まりました。
子ども達との交流を重ねる中でたくさんの笑顔に出会います。話題も豊富です。安心して自分らしく過ごせる居場所、自分のスピードで様々な事を経験できる環境があるのだと感じています。保護者への関わりも丁寧で、子育て支援の核でもある“気負うことなく親も親として成長できる環境・親子でエンパワーできる環境”があります。千葉県にはまだまだ少ないこの活動を応援していきたいと思っています。(助産師・鶴岡利江子)